定期点検で安心快適なドライブを。

こんにちは。心理カウンセラーの掛川恵二です。

今回は、安全運転の基本ワン・ツー・スリーを活用することで、心のお悩みの解決策を見つけスッキリとした行動に繋げていきましょう、というお話です。ぜひ最後までお付き合いいただけたら幸いです。

 

警視庁の統計データによると、交通事故件数は最多の12月に次いで7月〜8月にかけて多く発生しています。夏のレジャー等でお出かけになる方も多いと思いますので、事故に遭わないために具体的に何をどう気をつければいいのか。
心のお悩みの扱い方のヒントにもなりますので、車と心の安全運転について合わせて考えていきたいと思います。

 

自動車の安全運転講習等では、大切なポイントとして「認知・判断・操作(行動)」を適切に行いましょうと、危険予測トレーニングと合わせて紹介されています。例えば、下のイラストをご覧ください。

Safety

普段から自動車を運転されている方であればよくある状況ですが、「安全に走行するには」どのような行動をすればよいのか、ご一緒に考えていきましょう。

まずは①認知です。
前方には路上駐車中の車、右側には合流待ちの赤い車が見えます。他にも周囲の状況を確認しましょう。そして自分自身の状況はどうでしょう。「遅刻しそうだから急がないと」「食事の後で少し眠い」「初めての道で緊張している」など周囲の状況に加えて自身のことにも目を向けていくことも大切な認知ですね。

次に②判断です。
認知した情報は同じでもどのように判断するかは人によって異なります。「前のバイクは遅いから路駐している車と合わせて追い抜こう」「周囲がどのように動くかわからないから減速しよう」とそれぞれの判断があるでしょう。

最後に③操作(行動)です。
アクセルを踏むか、減速するか、ハンドルを回すか、もう一度認知をしなおすか、など人それぞれの認知と判断に基づいて、具体的な行動に移ります。

前方のバイクばかりに気を取られるとピンクの車への注意が薄まります。急ぎたいという自身の状況に意識が向きすぎるとやや強引な判断をしてしまうかも知れません。そして他のドライバーは何を認知し、どのような判断をもとに操作をするかは分かりません。

道路には制御しきれない不確実な状況がたくさんあります。人間関係にも少し似ている気がします。
他人の運転も、他人の気持ちもどうすることもできません。コントロール出来るのは自身の認知・判断・行動です。ぜひ安全運転につながる一連の対応に心がけていきましょう。

 

そして、もしも今あなたが何かしらの問題を抱えておりお悩みであれば、この安全運転の基本①②③を試すことで、もしかしたら解決の糸口が見つかってスッキリとした行動につながるかも知れません。

今回は認知について考えていくことにします。
心を大切に取り扱うために改めてご自身の認知を見直してみると、今まで気がつかなかった何か発見があるかも知れません。

今この瞬間、あなたはどのような状況にいるのか。現在地はどこなのか、目的地はどこなのか。気になっていることは何か。どんな気持ちか。

30秒ほど読み進める目を閉じて、ご自身のことを少しだけ改めて認知してみてください。

はい、いかがでしょうか。
ここからは私の意見ですが、

お悩みが深くなるとひとつの事ばかりが意識され認知の幅が狭くなりがちで、他の事柄への関心が薄れやすくなります。また特定の情動(怒りや悲しみなど)に包まれてしまい、他の思考や気持ちが認知されにくい状況になりやすいと感じます。

このように最初は小さなお悩みだったはずが、知らず知らずのうちに偏りが生じていく認知を繰り返し大きなお悩みになり、同じところで足踏みして本当に自分が進みたい方向に行きにくくなっているかも知れません。

一方で認知が過多になりまだ視界に入っていないモノや、まだ起きていない事柄にも意識が向きすぎると、ドバドバと次々と不安や焦りが湧いてきてオーバーヒートして身動きがとりにくくなってしまう感じもします。

 

上の危険予測のイラストを参考に、時々はちょっと立ち止まってご自身の心の状況をイラスト化して眺めてみてはいかがでしょうか。
見過ごしている出来事はありませんか。人の目や倫理や正義で蓋をして閉じ込めている本音の気持ちが隠れているかも知れません。

定期点検をすることで、皆様の心の中が客観的に認知しやすくなり、判断の選択肢が広がり、安定して納得のいく行動に繋げるきっかけにしていただけたら幸いです。

 

私たち人の心は、自動車の運転とは比較にならないほど複雑で操作が難しいと感じることもあるかと思いますが、少しでも参考にしていただき、気持ちもスッキリ、夏のレジャーもバッチリ楽しまれてくださいね。

少し長めのブログになりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

投稿者プロフィール

掛川 恵二
掛川 恵二くれたけ心理相談室(大和支部)心理カウンセラー
カウンセリングを重ねることで、あなたの杖として歩みを支え、提灯になり足元の段差を照らし、旅を進めるための安心道具のひとつになれたら嬉しいです。

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