元気と勇気を分けてもらえます。
こんにちは。心理カウンセラーの掛川恵二です。
皆さんは、定期的に食べたくなるお店はありますか。
私は食に無頓着なのですが、時々尋ねる場所があります。自宅のすぐ近くを走る線路沿いの踏切脇に、ひっそりと佇むお店。
今回は、私のお気に入りの「焼き鳥屋さん」のお話です。
そのお店には看板らしいものは見当らず、薄暗い軒先からはモクモクと炭火の煙が立ち上っていて人の気配もありません。
道路とお店の入り口の境界が曖昧な軒先に足を踏み入れると、数歩先に新聞紙2枚ほどの窓があり、左半分に「ヒナモモ 一番人気 80円」「つくね こどもが大好き 80円」「タントロ おいしいよ 120円」と手書きされた幾つか短冊が貼られています。
右側には、不揃いに切られたメモ紙と先が丸い鉛筆が置いてあり、そこに注文内容を書いて渡すシステム。
いつもの串をサラサラと書いて小さく開いている小窓から「お願いしまーす」と少し声を張ってメモを奥に差し入れると「はいよー」と受け取ってくれオーダー完了。
一度帰宅し、焼き上がりの頃合いを見て再び小窓から「受け取りお願いしまーす」と声を張って尋ねると
「はいよー。◯◯円ね」と応答があり、お代を手渡すと
「ちょっと待ってね」と釣り銭ザルからお釣りを取り、お品が入った袋と一緒に小窓の小さな棚に置いて、
腰がくの字に曲がった店主のお婆さんが少し体を起こして、「ありがとね〜」と声をかけてくれます。奥には黙々と焼き台に向き合うお爺さんの姿が見えます。
そうです。この焼き鳥屋さんは、90歳近いご夫婦が2人で営むお店なのです。
猛暑の中、炭火の焼き台の前に立ち続けているのです。本当に心配になりますが、今日もいつもと変わらないお婆さんの笑顔と「ありがとね〜」に会うことができ、元気と勇気をいただきました。
薄味のまろやかなタレの焼き鳥は息子も大好物。お腹も心も優しく満たしてくれる素敵な焼き鳥屋さんのお話でした。
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